2014年の田んぼ

2011年から田んぼを始め、今年で4年目になりました。
 
不耕起栽培を続けており、4年目ぐらいから味が変わると聞いています。
 
最初の年から十分おいしいお米が採れていますが…。
 
 
2013年は今まで最高の15袋採れましたが、
 
今年は更に増産できるとよいと考えています。
 
・最初にあまり深水にしない方が分けつが増えて収量が多くなるようです。その代わり雑草が増えるので、どちらが良いか?
 
・今年は近所の方から田んぼを借り、4アール程度増えるので、4/18=20%弱増える計算です。
 
 この部分は今までとは違う育て方:川口由一さん方式:雑草と一緒に育てる、です。 
 
 
 
<2014年の方針>
 
・ミルキークイーンを育てる。
 
・3月後半播種
 
・黒のラブシートを使い、べた掛けで苗を作る。
  
・今までの田んぼは去年と同じ30×23cm、借りた荒れ田は手植えとし、40×20cmとする。
 
・田植え後しばらくはあまり水を入れない。途中から深水、早目に一度土を固める。
 
・荒れ田の米は10月頃に収穫し、籾摺りだけにして色選別はやらない。
 
 *色選別を依頼するためには10月初めには籾摺りを依頼しないといけないが、手が回らないかもしれないため。
 
 
今までの田んぼの作り方は今まで通り。
  
①不耕起(冬期湛水) ②無施肥 ③無農薬ではで
 
 
山の木や動植物は、
 
人が何も手伝わなくても、自分たちで良い土を作り、お互いに協力し合って、健康に生活しています。
 
その状態を田んぼで実現したいと考えています。
 
 
①不耕起
 
・田んぼは、地球の環境破壊に大きく影響しているといわれています。
 
 田んぼを耕耘すると稲わらなどの有機物が土の下に埋もれてしまい、そこに水を張ると土の中は酸欠状態になります。
 
 その状態で微生物が有機物を分解すると、メタンガスなどの有害ガスが大量に発生します。
 
  この泡が地球環境を悪化させています。
 
 
 耕耘していない田んぼを歩くと、泡の量はかなり少なくなります。
 
 不耕起の田んぼに水を張っておくと、稲わらなどの有機物は水の中にあります。
 
 これらはやがて水中の小さな生き物のえさになり、
 
 食物連鎖が始まって、田んぼの中は生き物だらけになります。
 
 田んぼはかえるの大合唱、おたまじゃくしだらけになりました。
 
 「どぶしじみ」という小さな2枚貝もたくさんいます。
 
 放流したどじょうはたくさんいるようですが、たにしはどうなったでしょう?
 
稲刈りの後、地面にはクモがうじゃうじゃと歩き回っていました。
 
これからも、赤とんぼや蛍がたくさん発生する田んぼにしたいと考えています。
 
 
 
不耕起/冬季湛水できる田んぼは、一定の条件が必要です。
 
いつでも水が十分に確保でき、水漏れが少ないこと。
 
2枚の田んぼのうち、2012年に水が漏れやすい下の田んぼに畦波板を設置して、水漏れ対策しました。
 
 
 
②無施肥
 
 言うまでも無いことですが、肥料分がなければ植物は育ちません。
 
 「無施肥」とは、直接人が肥料をやらないという意味です。
 
 肥料分は自分たちで調達してもらいます。
 
 よりうまく肥料分を作ってもらえるように、人間が手助けします。
 
 米糠や籾殻、わら、山の木の葉など、発酵に適した資材はある程度供給します。
 
 ただし、糞尿など、腐敗性資材の投入は行いません。
 
 発酵を進ませるために、乳酸菌やEMなどの有用微生物は投入します。
 
 
③無農薬
 
健康に良くない可能性があるものは一切投入しません。
 
 唐辛子、食酢など、人が食料にしているような素材については、使用する可能性はあります。
 
 
 
 
 <今年から始める 荒れ田の作り方>
 
基本は上記と同じですが、更に「雑草と仲良く育てる」というところが、更に徹底した自然栽培です。
 
・稲刈りの後田んぼを乾燥した状態に保ち、畑の雑草をたくさん生えさせる。
 
 これによって沼の雑草は減り、稲と競合しにくくなります。
 
 田植え後水を入れることによって、畑の雑草は弱ります。
 
・田植えするときに土が固いので、全て手植えになります。
 
・雑草は全部取るのではなく、意図的に残しておきます。それにより、害虫が稲だけを集中攻撃するのを防ぎます。
 
 水の量を調整して雑草の勢いをコントロールします。
 
・水の量を自由にコントロールするために、田んぼの周りに深いしっかりとした溝を掘ります。
 
 水の量は田んぼの面ひたひたが基本のようです。
 
 
秋にどのような結果が待っているのでしょう。