出穂 考察
昨日の朝田んぼをみたら、なんと出穂(しゅっすい)していました。
田植えは隣の田んぼより、3週間遅かったですが、出穂は一週間も違いません。
分けつが遅く、
水を減らした後急激に分結した幹(?)がまだ十分に長くなっていません。
葉の色も濃い緑色です。
慣行栽培の田んぼ(隣の田んぼ)では、葉っぱがかなり黄色っぽくなっています。
<慣行栽培と無施肥、深水、疎稙栽培の違い>
1.慣行栽培
・苗を密稙し、早い時期に十分に分けつさせます。
・十分に分けつさせた後、田んぼが混み過ぎないように、ある時期から水を落とします。
・これにより分けつはストップし、稲は一斉に出穂します。
・稲が登熟したら、早目に刈り取ります。長く置いておくと、米が乾燥して割れてしまいます。
根が水分を十分に吸い上げないためと思われます。
2.無施肥、深水、疎稙栽培
・苗をスカスカに植え、深水で育てると、分けつが抑えられ、その代わり太い稲になります。
・田植えから一ヵ月後あたりで徐々に浅水にすると、急に分けつが始まります。
・浅水にはしますが、田んぼを乾かすことはしないので、分けつも徐々に進み、葉っぱの色もあまり変わりません。
・一方で肥料をやらないと、出穂が早いようです。
・一斉に出穂するのではなく、徐々に出てくるようです。
・したがって最初に出穂した籾と、最後に出穂した籾では2週間も違います。
・しかし無施肥米の稲は根がいつまでも元気でいるために、刈るのが遅くなっても米が割れたりすることが無いということです。
・後からできた米が登熟するのを待ってから稲刈りができそうです。
上の段の田んぼです。
だいぶ混んできて、田んぼらしくなりました。
下の段の田んぼです。
こちらの方が生育がよさそうです。
稲の葉っぱの色の比較です。
手前が私の田んぼ(上の段)。
無施肥、深水、疎稙の田んぼです。
向こう側が慣行農法の田んぼです。
向こうの田んぼの葉っぱは黄緑色、私の田んぼの葉っぱは深い緑色です。
穂の出方は向こうが多いですが、一週間しか違いません。
一週間前の向こうの田んぼの葉っぱの色は、既に黄緑色でした。
おそらくこれからも、分けつが成長しながら、一緒に穂も成長する、ということでしょう。
今日、また水を増やしています。