熊野大社の祭り: 勉強会

昨日は、熊野大社宮司さんが講師で、熊野大社の祭りについての勉強会がありました。
 
初めての試みですが、みんなで熊野大社を盛り上げようということで、氏子会主催でおこなわれました。
 
20人近くの人が集まりました。
 
 
最初に、そもそもお祭りとは何か?というお話がありました。
 
「人間を超えた全てのものに対するご挨拶」だそうです。
 
なるほど、納得です。
 
 
祭りには、
1. 毎日の祭り(日供祭 にっくさい)、 
2. 毎月の祭り(早旦祭、月次祭(つきなみさい)、奉賽祭)、
3. 年間の祭り
 
 があります。
 
年間の祭りは20ありますが、3大祭りは以下です。
 
祈年祭(2/17): 農業の始まりの祭りで、豊作を祈ります。全国共通の2/17だそうです。
 
・秋季例大祭(10/14): 熊野大神に実り多い収穫があったことを報告する祭り。
 
 翌日の鑚火祭とセットで行われる。
 
・新穀感謝祭(12/2): 11/2に全国的に行われる新嘗祭と同じ。
 
 *10/14の秋季例大祭とかぶる気がしますが・・・?
 
 
熊野大社で特徴的で有名な祭りは、鑚火祭です。
 
出雲大社宮司が「古伝新嘗祭」に使用する神聖な火を起こすための、燧臼(ひきりうす)と燧杵(ひきりきね)受け取るために、出雲大社神職熊野大社を訪れます。
 
*「古伝新嘗祭」は、出雲国造(こくそう)がその祖先神である天穂日命アメノホヒノミコト)といっしょに食事をされる儀式(相なめの儀)であり、この時の食事はすべて、鑚火でつくる。
 
 
出雲大社神職は、長さ1mもある大きな長方形の餅を持ってきて、これと臼/杵を交換してもらうように依頼する。
 
熊野大社の亀太夫が対応するが、もちの色が黒い、形が悪いなどと文句を言って、交換しようとしない。
 
しばらくやり取りが続いた後、最後は亀太夫が折れて、交換が成立する。
 
面白そうな祭りですが、通常は平日に行われるので、残念ながら見たことがありません。
 
 
鑚火祭の由来については、機会があれば別途アップします。