種籾: 温湯消毒と冷水への浸漬

今日、種籾の温湯消毒を終え、冷水への浸漬を開始しました。
 
今回で4回目になりますが、同じやり方です。
 
写真は、2012/2月の温湯消毒作業を参照ください。
 
 
条件を厳しく管理しないと、発芽率が悪くなったり、うまく消毒できなかったりします。
 
何しろ60℃なので、生き物が生きておれる温度ではありません。
 
籾のすぐ内側に病原菌がいるので、これを殺菌します。
 
時間が長くなりすぎると中まで熱くなって、胚芽が弱ってしまいます。
 
その微妙な境目のところで管理します。
 
 
60℃±2℃で5~10分間です。
 
毎年8分間で行っています。
 
・種籾が乾燥していること: 濡れた種籾を使用すると、中まで熱くなりすぎ、発芽率が落ちると思われます。
 
・冷たい籾を60℃の湯に入れると湯が冷めてしまうので、はじめに55℃ぐらいの別の湯に浸けて予熱し、それを60℃の湯に入れます。
 
・それでも徐々に温度が下がってくるので、温度計でチェックしつつ、弱火で温めながら作業します。
 
・IHヒーターはスイッチで自由に調整できるので、最適です。最初は種籾に熱を取られるので「4~5」ぐらいの設定で行い、徐々に下げて行って、最後は2ぐらいで大丈夫です。
 
・今年は4.5kgぐらいの種籾を、3袋に分けて作業しました。
 
・消毒が完了したら、すぐに冷水に入れて冷やします。
 
 10回ぐらい冷水への出し入れをしないと(出した時は十分に水を切る)、中の方の種籾が十分に冷えません。
 
 
それを冷水に浸けておきます。
 
水が腐敗しないように、金魚用のぶくぶくを入れておきます。
 
えひめAI(乳酸菌+イースト菌+納豆菌)も少し入れておきました。
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この状態で1か月間程度置き、発芽抑制成分:アブシジンを溶かし出します。
 
発芽させるときに、一斉に発芽させるためです。
 
 
川口さんの自然栽培ではこれらの作業は全く不要のようです。
 
苗代に直接種籾を薄くまくだけです。
 
生えてきたら良い苗を選んで1本ずつ手で植えるからです。
 
将来はそこをにらんで、当面は今までのやり方で進めます。
 
 
後は、天気が良い日を選んで、苗代の準備が必要です。