うれしい情報; 田んぼ直播き
地区の新年会準備の打ち合わせのために、近所のお宅にお邪魔したところ、
うれしい情報を入手できました。
現在も現役で米つくりをされているおばあさん(90歳ぐらい)がおられ、昔の米つくりの話を伺いました。
稲の直播は最近の話題かと思っていましたが、実は昔もされていたということです。
田んぼを普通に耕耘し、代掻きをして水を入れ、土の表面に縦横にすじを引いて、
その交点に種をまいて育てたことがあるそうです。
水の中では芽が出にくいと聞いていますが、芽は出るので大丈夫だったようです。
種を表面にまくだけで、埋める必要はなかったそうです。
最近のやり方は、「浮き苗」を防ぐために鉄粉コーティングをしています。
稲は根を土に入れるのが上手ではなく、根の反発力で自分が転倒してしまいやすいのです。
一方、水を張っておけば雀に食べられることはないので、その点は安心ですが。
出来栄えについては、普通に育ったそうです。
苗で田植えをすると一度根が切れるので、かなり成長が中断します。
直播きだとそれがないので、生育が良いという話でした。
しかし直播の場合、稲と雑草が同時スタートで芽を出すので、雑草対策は大変だったと思われます。
私の場合はさらに、雑草がある程度生えているところに種をまくので、
初期の雑草対策は更に徹底する必要があると思われます。
何はともあれ、すでに実績があるつくり方だとわかって安心しました。
それにしても、このおばあさんは田んぼだけでなく畑でもいろいろ作っておられます。
昔からよく研究しておられ、お話を聞くととても参考になります。
無理をしないで末永く活躍していただき、いろいろとお話を伺いたいものです。