きのこ栽培のポイント; 植菌後、原木の保管

植菌したほだぎには、活着するまでは水分を十分に与え、(冬の間は)できるだけ暖かくして保管する。

活着した後はその菌に最適の水分、湿度で保管する。

   *活着とは、菌駒の菌が原木の方に乗り移り、原木の中で繁殖をはじめることを言います。



 ・水を十分補給するのは活着させるときだけであり、活着した後(菌が原木の中で繁殖し始めた後)はその菌に適した水分量、湿度で保管すること。

 ・活着後も高湿度、水分過多の状態で保管すると、雑菌繁殖の原因となり、きのこの菌が弱る危険がある。

 ・菌が活着するのは、植菌1ヶ月後ぐらい(?)である。

 ・植菌後はほだぎ全部を1箇所に集め、コモ、ムシロなどをかけて防寒、乾燥防止する。

 ・原木を地面に直接置かず、枕木を2本敷いた上に原木を密着させて並べる。

  *下の原木の水分が多くなりすぎないようにする配慮と思われます。

 ・乾燥しすぎないように、必要に応じて水をかけてやる。

 ・冬の間は、その上に透明なビニルをかけてやると、温室効果で温度上昇が期待できる。

 ・菌は5℃以上でないと活動できないため、ビニルがけは有効である。但し春先、日差しが強くなって内部の温度が高くなりすぎると菌が死んでしまうため、早目に除去すること。
 
 ・菌は呼吸をしていることを忘れない様に。密閉しすぎると菌が弱ります。

 ・ほだぎの保管に、崖にある横穴などを利用すべきかどうか?

   穴の中は常時12℃ぐらいで、きのこにとっては温度、湿度ともに最適と考えますが、一方で雑菌がたくさん生息していることが考えられます。

   穴の中は雑菌にとっても良い環境なので、雑菌が木に入り込み、きのこ菌を抑えて繁殖しそうです。

   穴に保管したほだぎ表面には、アオカビ等が発生したため、個人的には穴を利用することはやめました。   



<秋山式>

秋山式の保管方法を記載しました。

従来方式で冬季に植菌した場合にも利用できそうです。

詳細は以下のページを参照ください。

http://blogs.yahoo.co.jp/happystock_kk/21715080.html