初仕事; 種籾の比重選別
今日は自由な日です。
まだお正月(1/3)なので、熊野大社にはたくさんの参拝客がお参りしています。
家でひっそりと、種籾の塩水選別を行いました。
比重が大きく、健康で実が詰まった籾だけを種にすると、良い苗ができ、病気が発生しにくくなります。
既に病気を持っている種籾も比重が軽いので除去できます。
水10Lに食塩3.35kgを入れると、計算上比重1.20の食塩水ができます。
*小学校の頃、理科のテストで「食塩」と回答するテストがありました。
知っていたのですが、「食塩」というといかにも世俗っぽくて、「塩」の方がよりアカデミックに感じたため、「塩」と回答しました。
正解にならなかったのでとても不満に感じていました。
当時は、「塩」はNaClに限らないということを知らなかったのですね。
そういうことを教えてくれていたら、間違えずにすんだと、いつまでも覚えています。
比重計で食塩水の比重を測定してみると、ほぼ計算どおりになっていました。
1. 最初はこの食塩水で、沈む籾を除去します。
ノゲ取り作業などで玄米になってしまったものを除去するためです。
籾殻が取れた籾をまくと、発芽せず、カビが生えたりします。
2.次に水を3.4L追加して比重1.15にします。
これもほぼ計算どおりになりました。
3.この食塩水で種籾の比重選別をします。
今度は浮かんだ籾を除去します。
近所の方からいただいたコシヒカリの籾ですが、全体的に比重が高く、半分以上が良い種籾となりました。
中途半端に浅い場所に浮遊している種籾は全て除去しました。
比重選別を終えた種籾はよく水洗いして、
洗濯機の脱水槽で脱水し、
縁側に新聞紙を敷いて乾燥させます。
奥の2つが種籾です。
3kg以上ありそうなので十分です。
種籾としては1kg強使用する予定です。
*手前は軽い籾なので、籾摺りして食べる予定です。
1.で比重1.20で沈んだ種籾です。
籾殻がはがれて玄米になってしまったものがたくさん含まれています。
中には充実した良い種籾もありそうですが、1個ずつ選別するのは大変なので、食用にまわします。
今月終わりに温湯消毒(60℃ 8分間)し、その後冷水に浸漬して、発芽抑制成分;アブシジンを溶かし出します。
アブシジンを十分に除去すると、発芽が揃うそうです。
温湯消毒することによっても、アブシジンをかなり除去できるようです。
浸漬する水の水温が高いと短期間で発芽してしまいますが、
気温が低い今の時期であれば一ヶ月間ぐらいは大丈夫と考えます。
2月に冷水への浸漬、3月に冷蔵保存、3月終わりに種蒔き、という予定です。
去年は3月に一週間ほど浸漬したら芽が出始めたため、あわてて冷蔵保存し、
種蒔き前に浸漬しなかったら、苗代でなかなか芽が出ませんでした。
今年は種蒔き前に2日間浸漬します。