2013年の田んぼ
2011年から田んぼを始めました。
今年で3年目になります。
2011年は思いの他うまく出来ましたが、2012年は予想に反して減収でした。。
食味もいまいち。
<減収に対する考察>
・品種をミルキークイーンからコシヒカリに変えたこと。
・芽が出るのが遅くなり、苗が十分に育っていなかった。
・最後まで深水のままだったため、分けつしなかった。
・無肥料栽培に切り替えると、2~3年は減収になる。
<食味に対する考察>
・品種をミルキークイーンからコシヒカリに変えたこと。
・土が砂地で、もともと食味が良くならない。
・土が肥えてきて、N分が多くなりすぎた。
・乾燥しすぎ or 最初から高温で乾燥した。
<2013年の方針>
・ミルキークイーンを育てる。
・3月中頃播種
・断熱材料を使ったトンネルで苗を作る。
・田植え前に表面を浅く耕耘し、除草する。
・今までは30cm角で植えていたが、疎植すぎるので、30×23cmに変更する。
・最初は深水で、出穂1ヶ月前からは浅水にし、軽く中干しも考える。
・9月上旬に稲刈りし、籾の乾燥は、はでで十分乾燥し、乾燥機では低温で軽く乾燥する。
以下は変更しません。
①不耕起(冬期湛水) ②無施肥 ③無農薬ではで干し
山の木や動植物は、
人が何も手伝わなくても、自分たちで良い土を作り、お互いに協力し合って、健康に生活しています。
その状態を田んぼで実現したいと考えています。
①不耕起
・田んぼは、地球の環境破壊に大きく影響しているといわれています。
田んぼを耕耘すると稲わらなどの有機物が土の下に埋もれてしまい、そこに水を張ると土の中は酸欠状態になります。
その状態で微生物が有機物を分解すると、メタンガスなどの有害ガスが大量に発生します。
この泡が地球環境を悪化させています。
耕耘していない田んぼを歩くと、泡の量はかなり少なくなります。
不耕起の田んぼに水を張っておくと、稲わらなどの有機物は水の中にあります。
これらはやがて水中の小さな生き物のえさになり、
食物連鎖が始まって、田んぼの中は生き物だらけになります。
田んぼはかえるの大合唱、おたまじゃくしだらけになりました。
「どぶしじみ」という小さな2枚貝もたくさんいます。
放流したどじょうはたくさんいるようですが、たにしはどうなったでしょう?
稲刈りの後、地面にはクモがうじゃうじゃと歩き回っていました。
これからも、赤とんぼや蛍がたくさん発生する田んぼにしたいと考えています。
不耕起/冬季湛水できる田んぼは、一定の条件が必要です。
いつでも水が十分に確保でき、水漏れが少ないこと。
2枚の田んぼのうち、2012年に水が漏れやすい下の田んぼに畦波板を設置して、水漏れ対策しました。
2013年も、不耕起栽培継続予定です。
②無施肥
言うまでも無いことですが、肥料分がなければ植物は育ちません。
「無施肥」とは、直接人が肥料をやらないという意味です。
肥料分は自分たちで調達してもらいます。
よりうまく肥料分を作ってもらえるように、人間が手助けします。
米糠や籾殻、わら、山の木の葉など、発酵に適した資材はある程度供給します。
ただし、糞尿など、腐敗性資材の投入は行いません。
発酵を進ませるために、乳酸菌やEMなどの有用微生物は投入します。
③無農薬
健康に良くない可能性があるものは一切投入しません。
唐辛子、食酢など、人が食料にしているような素材については、使用する可能性はあります。
今後も新しい発見を記録していきます。