海外からの参拝者への「説教」: 神道

我が家の宗教は、岡山県に本部がある黒住教です。
 
アメリカの大学生(キリスト教徒)が神道山を訪れた時に、副教主が説明された時のお話(英文の和訳)です。
 
分かりやすいので、書いてみました。
 
 
黒住教は、神道の指導者であった黒住宗忠によって、1814年に立教された宗教です。
*ちょうど1年後、2014年11月3日が、立教200年となります。
 
神道は日本独自の宗教的伝統で、、キリスト教イスラム教、仏教などの諸宗教とは異なり、教祖や預言者も、また特定の教義や戒律も、聖なる教典、経典も存在しません。
 
しかし古より続く尊い神道祭祀と儀礼が日本中の神社で今も厳粛につとめられています。
 
神社は古来米つくりのための共同体の精神的中心で、全国に8万社以上あります。
 
温暖で豊かな気候風土に恵まれた日本ならではの信仰の伝統であり、、日本人を日本人たらしめてきた文化そのものと言えるのが神道なのです。
 
神道の世界では自然界の全てのはたらきが神としてあがめられてきました。太古の昔から、日本人は、到底数えきれないほどいらっしゃる神々のことを八百万の神と称えて、敬い畏れ崇拝してきました。
 
ですから、神は英語のGodやgodとは元々意味が違うのです。
 
 
とりわけ太陽は天照大御神と尊称されてきました。
 
世界各地で太陽はそれぞれの方法で尊崇されてきましたが、穏やかな気象条件のおかげで、日本人は太陽のことを、「お日様」とか「お天道様」と崇敬とともに親愛の情を込めて称して、手を合わせてきました。
 
 
宗忠教祖は、日の出を拝んで神秘的宗教体験を得て、天照大御神の真実体を解き明かし、多くの人々から教祖と仰がれました。
 
その教えは「神道の教えの大元」と江戸時代の国学者からも称賛されました。
 
日本古来の神道の伝統から、初めて宗教として成立したのが黒住教なのです。
 
 
黒住教の教えでは、天照大御神は天地万物の大元です。
 
私たち人間も含めて、この世の中の全ての存在は天照大御神によって生み出された賜物で、大御神の恵みによってあらゆる命が養われ、育まれています。
 
親神である天照大御神への誠実かつ謙虚な感謝と敬仰の祈りが、私たちの信仰です。
 
 
また教祖宗忠は、「人は天照大御神の分身をいただく神の子」と説いて、私たちの心の中の心といえる「御分身」の存在を明らかにしました。
 
それは、天照大御神の心、すなわち「神の子」が各々の心の中に「心の神」として鎮まっているという、黒住教の教えの神髄です。
 
一言で申せば、私たちの心が陽気に活気づいて感謝と喜びに満ち溢れると、心の陰気や邪気は祓い清められて、元々の天照大御神の心と同じになるという、心直しの道であり、開運の道です。
 
 
御日拝は黒住教にとって最も大切な祈りのときです。
 
東天に昇る朝日を拝んで天照大御神との一体感を得て、清浄なる本来の神の心に立ち返る厳かなひとときです。
 
神々しい御光に包まれながら、、神道の祓いの詞を朗々と唱え、、新鮮な朝の神気、霊気を御分身の鎮まる下腹にたっぷりといただくことで、心中の罪穢れは祓い清められ、感激と感謝の気に満ちた生生発展の生命力が高められます。
 
 
私たちは常に天照大御神の心で、人に社会に誠を尽くして生きることを、日々の心がけとして重んじています。
 
 
-------とても分かりやすい内容だと思います。------