川口さんの自然農
私が今までやってきたやり方と、考え方の元が全く違う気がしてきました。
川口さんの考えは、単に雑草を容認するということではなく、
ある意味、作物と一緒に雑草も栽培する、という考え方のようです。
森の道を歩くと落ち葉がいっぱいたまっていて、その下には腐葉土が堆積しており、弾力があります。
川口さんの田んぼもそんな状態のようです。
稲刈りが終わった後は田んぼを乾燥させておかれるようですが、その状態でも土は柔らかく、春に手で田植えするときも簡単に植えれるようです。
私のやり方は冬の間水をためておくことにより、土を柔らかくしておき、田植えのときに植えやすくしておきます。
冬の間、川口さんの田んぼでは畑の生き物が繁殖し、私の田んぼでは沼の生き物が繁殖します。
生き物を増やすという考え方では同じですが、やり方は全く逆になります。
川口さんのやり方の利点は、水の量で雑草の生育をコントロールできることです。
これはとても簡単で、手間もかかりません。
冬の間畑の雑草をたくさん茂らせておけば、春に夏の雑草が生えにくくなります。
冬の雑草も、田植えのときに水をたくさん入れれば弱ったり枯れてしまいます。
完全に枯れないように、水の量をコントロールします。
夏の雑草で悩むことは少ない気がします。
私のやり方では冬の雑草はほとんど生えません。
春になると沼に生える夏の雑草が生え始めます。
これは取らないと稲の生育を阻害します。
草取り作業が大変です。
来年、できれば荒れ田で川口さんのやり方を試してみたいと思います。
但し田んぼが湿気ていてはまる状態なので、冬の間に対策できるかどうか?が問題です。