田んぼの直播 考察

冬季湛水、レンゲなどを試してきたが、いずれも問題があり、しっくりしない。

<冬季湛水>
・土がトロトロになり、せっかく掘った田んぼ周辺の溝が埋まってしまう危険がある。

・溝が無くなると排水、給水が思ったようにできなくなり、土を干して固くできないと、稲が倒れ、収穫が減る。

・毎年深い溝を掘るのは大変。

・沼の雑草が増加してきて、特にコナギが増殖し、養分を全部吸い取られて稲が栄養失調になる。


<レンゲ>
・冬の間田んぼを乾かすので土が固くなるが、広い田んぼに機械で田植えする場合は、田んぼを耕耘せざるを得ない。

・レンゲを刈って耕耘すると、1~2週間は田んぼの土からひどい腐敗臭が発生し、稲が植わっていると枯れてしまう。

・田植えした後も、気温が上がると土の中からたくさんのガスが発生する。

・田んぼの中の草刈りは難しく、草取りが必要になり、多大な労務が必要になる。


最近あちこちで「直播き」が試行されているらしい。

種籾に鉄の粉をコーティングして、田植え機のような機械で耕耘した田んぼに規則正しく落としていく。


私が理想とする米つくりも、直播き方式が一番近いのかもしれないと思い始めた。

・苗を手植えする代わりに種を手植えすればメリットがある。

1. 種の方が簡単に植えることができる。おそらく苗の2倍以上のスピード。

2. 4月から作業を開始できるので、時間が十分にとれる。

3. 苗代用の種まき、苗代づくり、田植え作業などが一切不要になる。

4. 耕耘機や田植え機が不要になり、倉庫がかなり余裕ができる。

5. 完全不耕起で稲作りができ、植えた後も土が固いので、稲の間の雑草を草刈り機で刈ることができ、作業が楽。

いいことばっかりですねえ。


問題は、稲が小さい間の雑草対策。

種まき作業の次に雑草対策に時間がかかるかもしれない。

途中で植え替える方が稲が良く育つという話もある。


今年部分的にやってみたので、どういう結果になるか?

但し種まき時期が2か月も遅れたので、その影響が心配です。