2017年の田んぼ

今年は、田んぼづくり7年目です。

そろそろ量にもこだわろうかと思います。


無施肥/無農薬での自然栽培方針は同じです。

家の前の田んぼの土は、まだまだよくないと思います。

落ち葉や木材チップなどをできるだけたくさん投入する予定です。

作り方は最初に戻って、冬季湛水の不耕起の田んぼに苗を植えます。

苗は、土がある程度肥えている荒れ田3で育て、まともな(栄養失調でない)苗にしたいと思います。


不耕起の田んぼは冬季湛水しても土が固い場所が多いので、

田植え機で田植えしてもうまく土の中におさまらない苗が多発すると思われます。

土を耕耘する代わりに、スパイク車輪を何回も往復させてたくさん穴をあけておきます。

田植えの直前にも、植える場所を狙って再度穴をあけます。

後で手直しがたくさん必要だと思うので、田植えに何日もかかると思います。

土を耕耘すると最初は雑草が全くなくなりますが、そのうちコナギが爆発的に発生し、手に負えなくなります。

不耕起にして、雑草をある程度残しておくと、それを防ぐことができます。


田植えをした後の雑草対策については、稲の間を草刈りします。

「バルモア」に「アイガモン」を取り付けたので、これで稲の間の草刈りができます。


  
<2017年の方針>
 
・ミルキークイーンを育てる。

  2016年はイセヒカリも作ってみましたが、いまいち好みに合いませんでした。

・3月終わり頃に播種します。
 
・種もみは購入した種を比重選別し、2月前半に温湯消毒、その後1か月間冷水に浸漬します。

・播種の前夜に催芽処理をします。
 
・田植えは田植え機を使うので、31.5cmと38.5cm交互の幅、23cm間隔で植えます。
 
 
 
以下は例年通りです。  
 
①不耕起 ②無施肥 ③無農薬ではで
  
山の木や動植物は、
 
人が何も手伝わなくても、自分たちで良い土を作り、お互いに協力し合って、健康に生活しています。
 
その状態を田んぼで実現したいと考えています。

但し傷んだ土は放置したままでは元に戻らないので、落ち葉や木材/竹チップをできるだけ投入します。

 
①不耕起
 
・田んぼは、地球の環境破壊に大きく影響しているといわれています。
 
・田んぼを耕耘すると稲わらなどの有機物が土の下に埋もれてしまい、そこに水を張ると土の中は酸欠状態になります。
 
・その状態で微生物が有機物を分解すると、メタンガスなどの有害ガスが大量に発生します。
 
  このガスが地球環境を悪化させています。
 
 
・耕耘していない田んぼを歩くと、泡の量はかなり少なくなります。
 
・不耕起の田んぼに水を張っておくと、稲わらなどの有機物は土の中ではなく水の中にあります。
 
  これらはやがて水中の小さな生き物のえさになり、
 
 食物連鎖が始まって、田んぼの中は生き物だらけになります。
 
・田んぼはかえるの大合唱、おたまじゃくしだらけになりました。
 
・ 「どぶしじみ」という小さな2枚貝や小さな巻貝もたくさんいます。
 
・放流したどじょうもたくさんいます。たにしもそのままいましたが、あまり増えていないかもしれません。
 
 山の荒れ田には最初からタニシがいます。
 
・稲刈りの後、地面にはクモがうじゃうじゃと歩き回っていました。
 
・赤とんぼが増えたように感じますが、蛍はほとんど変わりません。
 
 
 
②無施肥
 
 言うまでも無いことですが、肥料分がなければ植物は育ちません。
 
 「無施肥」とは、直接人が肥料をやらないという意味です。
 
 化学肥料も有機肥料も、一切施肥しません。
 
 肥料分はできるだけ自分たちで調達してもらいます。
 
 自然が自分自身でよりうまく肥料分を作れるように、人間が手助けします。
 
 米糠や籾殻、わら、山の木の葉、木材チップなど、

 腐敗せず、発酵に適した資材は供給しますが、糞尿など、腐敗性資材の投入は行いません。
 
 発酵を進ませるために、乳酸菌やEMなどの有用微生物は投入するかもしれません。
 
 
③無農薬
 
健康に良くない可能性があるものは一切投入しません。
 
 唐辛子、食酢など、人が食料にしているような素材については、使用する可能性はあります。
 
 
 
 
 <2014年から始めた 川口由一さん方式の作り方>
 
基本は今までと同じですが、「雑草と仲良く育てる」というところが、更に徹底した自然栽培です。
 
・川口さんは苗を手で植えられますが、私は田植え機を使います。

・川口さんは稲刈りの後田んぼを乾燥した状態に保ち、畑の雑草をたくさん生えさせることができますが、私は田植え機を使うためには土を柔らかくしておく必要があり、冬季湛水とします。
 
・水を入れすぎると雑草がほとんどなくなって、コナギが大発生する危険があります。

・問題はコナギの大発生を抑えることができるかどうか、なので、雑草を残しながら、田植えできる状態に持っていくというところです。
  
・雑草は全部取るのではなく、意図的に残し、害虫が稲だけを集中攻撃するのを防ぐ、というのがセオリーですが、まあ、全部取ろうと思っても取り切れないので、残ると思われます。

・水の量を調整して雑草の勢いをコントロールします。
 
・水の量を自由にコントロールするために、田んぼの周りに深いしっかりとした溝が掘ってあります。
 
・水の量は田んぼの面ひたひたが基本です。