2018年の田んぼ
2018年は、田んぼづくり8年目になります。
増産を考えます。
無農薬は継続ですが、無施肥の看板はしばらく降ろします。
「土が良くなって自然に増産になる」というのがいつになるかわからないためです。
落ち葉や木材チップなどをできるだけたくさん投入することは同じですが、田植え前の田んぼに牛糞など窒素肥料を投入します。
冬季湛水の不耕起の田んぼに苗を植えますが、準備が遅れたためまだ水を入れていない田んぼもあります。。
できるだけ早く水を入れないと、養分ができません。
苗は荒れ田3で育てます。苗作りにも有機肥料を使います。
今まで田んぼを広くすることで増収を試みまてきましたが、
草取りなど、後の管理ができなくなり、結果的に減収になったのを反省し、今年は休ませる場所を増やします。
荒れ田1と荒れ田3は、日当たりが良い場所だけを使い、荒れ田2は使いません。
荒れ田2は水をためて、貯水池として使います。
田植えの方法は2017年と同じです。
不耕起の田んぼの、苗を植える場所にスパイク車輪で穴をあけ、
田植え機で植えた後、手で補正します。
田植えに7日間ぐらいかかる予定です。
田植えをした後の雑草対策について、2017年は稲の間を草刈りしましたが、刈ってもすぐに伸びてくるので、基本は草取りにします。
<2018年の計画>
・ミルキークイーンを育てる。
・3月終わり頃に播種します。
・種もみは購入した種を比重選別し、2月前半に温湯消毒、その後1か月間冷水に浸漬します。
・播種の前夜に催芽処理をします。
・田植えは田植え機を使うので、31.5cmと38.5cm交互の幅、23cm間隔で植えます。
①不耕起
・田んぼは、地球の環境破壊に大きく影響しているといわれています。
・田んぼを耕耘すると稲わらなどの有機物が土の下に埋もれてしまい、そこに水を張ると土の中は酸欠状態になります。
・その状態で微生物が有機物を分解すると、メタンガスなどの有害ガスが大量に発生します。
このガスが地球環境を悪化させています。
・耕耘していない田んぼを歩くと、泡の量はかなり少なくなります。
・不耕起の田んぼに水を張っておくと、稲わらなどの有機物は土の中ではなく水の中にあります。
これらはやがて水中の小さな生き物のえさになり、
食物連鎖が始まって、田んぼの中は生き物だらけになります。
・田んぼはかえるの大合唱、おたまじゃくしだらけになりました。
・ 「どぶしじみ」という小さな2枚貝や小さな巻貝もたくさんいます。
・放流したどじょうもたくさんいます。たにしはあまり増えていないかもしれません。
山の荒れ田には最初からタニシがいます。
・稲刈りのとき、地面にはクモがうじゃうじゃと歩き回っていました。
・赤とんぼが増えたように感じますが、蛍はほとんど変わりません。
②施肥
今まで無施肥にこだわってきましたが、毎年減産で、増加できませんでした。
今年は農薬を使わなくてもよい範囲で有機肥料を使ってみます。
その後様子を見ながら、施肥量を減らしていきます。
米糠や籾殻、わら、山の木の葉、木材チップなどは、
今まで通りできるだけたくさん投入します。
③無農薬
除草剤も含め、健康に良くない可能性があるものは一切投入しません。
唐辛子、食酢など、人が食料にしているような素材については、使用する可能性はあります。
<川口由一さん方式の作り方との関係について>
・「雑草と仲良く育てる」という考え方は共鳴できるので、取り入れます。
・川口さんは稲刈りの後、冬の間田んぼを乾燥した状態に保ち、畑の雑草をたくさん生えさせることができますが、私は田植え機を使うためには土を柔らかくしておく必要があり、冬季湛水とします。
・冬季湛水すると水の中でたくさんの生き物が繁殖し、養分ができます。
田んぼを乾燥させるとこの効果が期待できません。
・川口さんは水はけをよくするために、田んぼの中にたくさん溝を掘りますが、冬季湛水方式ではあまり必要なく、かえって溝の周辺に雑草が繁茂しやすいので、田んぼの下側と田んぼの中の溝は(一部を除いて)廃止します。
・雑草は、稗だけは意図的に少し残し害虫が稲だけを集中攻撃するのを防ぎますが、それ以外のコナギなどは全部取ります。