温湯消毒
今日は雪が積もって寒いので、朝はまず種もみの温湯消毒をしました。
IHIヒーター、鍋、保温鍋、温度計を使用します。
温水器から熱い湯を鍋と保温鍋に入れます。
鍋の湯の温度は60±2℃に調整します。
種籾を入れると少し下がるので、62℃ぐらいにしておきます。
保温鍋の湯の温度は55~60℃ぐらいにします。
種籾は、比重選別(1.13)で合格したものと不合格だったもの合わせて4袋あります。
合格品が2.5kgぐらいあるので、それで間に合えばそれだけを播種しますが、不足した時を考えて、不合格品も処理しておきます。
最初に種もみを保温鍋に入れて予熱します。
目的の60℃の鍋に入れたときに、お湯の温度があまり下がらないためです。
保温鍋のお湯の中で数回出し入れして温めた種もみを、60℃の鍋に入れます。
その時タイマーで7分間セットします。
*5~10分間と言われているので、7分間に設定しています。
鍋の中でもゆっくりと出し入れして、種もみの隙間のお湯を循環させ、種もみの温度を均一にします。
ヒーターの目盛りは保温~5の間で調整し、お湯の温度が±2℃から外れないようにします。
7分間浸漬したら取り出し、バケツの中の冷却水の中に入れて冷やします。
冷水バケツの中でも1分間程度は水に出し入れして、種もみの袋の中心部まで冷やします。
その後は樽の上に木を渡し、種もみを冷水の中につりさげます。
樽の底には金魚用の「ぶくぶく」を置いて、空気を送り込みます。
常に空気を送っておくと、水が腐敗しないので、何日間も放置することができます。
これを一か月間続けますが、
目的は種もみの中にあるアブシジンという発芽抑制物質を取り去ることです。
アブシジンが水の中に溶け出るので、そういう意味では時々水を替える必要があります。
<ぶくぶくしています>
これがエアーを送ります。
3月の中頃に取り出して水切りし、冷蔵庫に保管します。
播種する前の夜に一晩、30℃ぐらいで催芽処理を行います。