秋山式椎茸簡易栽培法 冊子入手

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以前から興味があった、「秋山式」の椎茸栽培方法の冊子が手に入りました。


木を切り倒すと、その断面からすぐに雑菌が侵入し始めます。

その速度はかなり速いようで、去年10月に伐り倒した柿の木では、2ヶ月間で少なくとも5センチ以上(場所によっては10センチぐらい?)は侵入しているようでした。

ほだぎの切断面は真っ黒でしたが、数センチ切り取ってみると、その新しい断面に、白地に黒いあとが点々とありました。


秋山式では、木を伐ったらできるだけ早く玉切りし、すぐに植菌することを推奨しています。

理由は、

・伐り倒した直後の原木の水分量が、椎茸菌の繁殖に最適である。

・雑菌がまだ侵入していない。また樹皮の下にある形成層が生きているため、当分はこの部分からの雑菌の侵入を防止でき、その間に内部で椎茸菌だけが繁殖できる。


<懸念材料>
・木がまだ生きているために、椎茸菌が繁殖できないという心配があります。

 → 実は、生きているのは樹皮のすぐ下の厚み数mmの「形成層」だけであり、その下の木質部は生きていません。

  この部分で椎茸菌が繁殖することができます。

・春から夏になってもまだ木が生きていて、芽が出たりすると椎茸菌が弱らないか?

 → 4月にほだぎを一度積み直しし、夏に再度積みなおして、ほだぎの状態に合わせて乾燥を進めます。(少々面倒ですが)


雑菌の侵入対策に関連して、

通常は作業性が良いため菌駒を使用しますが、おが菌に比べて菌の成長が遅いようです。

雑菌が心配な場合、雑菌より少しでも早く椎茸菌に繁殖してもらうには、おが菌、あるいは形成菌(おが菌を固めて駒状にしたもの)、を使うべきかな?とも感じました。

* おが菌は以前一度使ったことがありますが、植菌した後で封ろうを塗る必要があります。

  作業に結構時間がかかりましたが、成績(きのこの発生具合)は良かったかもしれません。

  形成菌は作業も楽そうなので、今度検討してみます。



「菌じん」は月刊誌で、椎茸栽培農家向けの雑誌のようです。

注目の品種を植えた農家の方の成績や、栽培上のいろいろな工夫が紹介されています。

また1月号には、1,2月にやるべき作業を地域別に書いてあります。

中国地方では秋から初冬にかけて気温が高くて低温刺激が少なかったため、椎茸の芽が出るのが遅れた様です。

* 我が家でも今まであまり生えてこず、今頃(1月)になってやっと芽がたくさん発生してきました。

 1月後半からの収穫を楽しみにしています。